2015年11月01日

楓蔦黄

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コウモリガ Endoclita excrescens 2015 Kanagawa


決められた道筋・行程があるかないか。これが旅と旅行の違いだと思う。旅行には「帰ってくる」ことが含まれる。こんなイメージ。人生のうち、旅行してる時間以外のすべてが旅。
posted by jan at 22:51| チョウ・ガ

2015年10月12日

蟷螂太

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コカマキリ Statilia maculata 2015 Kanagawa


10月中旬、カマキリが太ってくる頃。珍しい緑色型コカマキリ♀に出会いました。
posted by jan at 22:18| 蟲君諸々

2015年09月01日

禾乃登

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ツバメシジミ Everes argiades 2015 Kanagawa


「旅」とは何か。「帰ってくる」ことが入っているか。旅行との違いは。
posted by jan at 19:05| チョウ・ガ

2015年08月27日

飛ぶ宝石

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マルタンヤンマ Anaciaeschna martini 2015 Kanagawa


特定のシーンを狙ってトンボ撮りに行く時は相当の集中力が必要。一日に数回あるかないか。しかも一瞬。その瞬間にカメラの設定ができているか、フレームに入れられるか、ピントを合わせられるか。知られていないシーンならなおさら。
posted by jan at 08:00| トンボ

2015年07月01日

巨大蜘蛛

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オニグモ Araneus ventricosus 2015 Kanagawa


アキアカネの羽化を見ているすぐ横で巨大なオニグモが巣を作っていました 。アキアカネの翅が伸びきった頃、巨体に見合う巨大な巣が出来上がりました。
posted by jan at 04:10| 蟲君諸々

2015年06月02日

螳螂生

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ホソミオツネントンボ Indolestes peregrinus 2015 Chiba


例え一日中トンボを見たとしてもお腹いっぱいになって満足する訳ではなく、むしろもっともっと知りたいという欲求が出てくるだろう。だから多分一生満たされない。そこがいい。
posted by jan at 20:30| トンボ

2015年05月01日

霜止出菌

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アミガサタケとハエ Morchella and Muscomorpha 2015 Kanagawa


生き物のリアルな造形、絵画、写真などがアートになり得るか。既にあるモノを切り取ってきただけの模写や報告に過ぎない。製作時に技術的な独自性はあるにしても、そうやって作られたモノに独自性があるか。生き物の存在自体はアートか。作者がいるか。
posted by jan at 21:15| 植物・菌

2015年04月14日

清明

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ビロウドツリアブ Bombylius major 2015 Kanagawa


春先の南斜面に現れる毛深い寄生アブ。名前の由来はベルベット生地のような毛と、ホバリングの様が吊っているように見えることからだろう。身体の下側にある純白の毛、長い口吻、長い脚、大きな前翅、鱗弁と、特徴的な形態が多く、また、他のムシ達がまだ少ない春先に現れることもあって、見られるとちょっと嬉しい。
posted by jan at 04:50| 蟲君諸々

2015年03月01日

弥生の候

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ホソバキリガ Anorthoa angustipennis 2015 Kanagawa


冬尺蛾が下火になり、越冬キリガ・春キリガの類が活動を始めた。にわかに活気づいてきた夜の森。氷も貼らなくなり、一時に比べて暖かくなってきたとはいえ、寒い日はまだ0℃近くまで下がる。この時季のキリガには暖かそうなファーが付いてる。
posted by jan at 21:46| チョウ・ガ

2015年02月01日

蛾と冬の大三角形

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ナミスジフユナミシャクのメス Operophtera brunnea 2015 Kanagawa


星空の下で冬尺蛾が活動してる。星と一緒に撮ろうと思ったけど、これがなかなか難しい。蛾がちょうどいいところにいないし、機材が増えるし、撮影のセッティングが難しい。要は面倒くさかった。零下5℃。寒すぎて身体が冷えきって、思考まで鈍くなっている中での撮影。シンドかった。でも、何か得たものある。
posted by jan at 23:00| チョウ・ガ

2015年01月10日

幽静

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チャバネフユエダシャクのメス Erannis golda 2015 Kanagawa


冬を活動の季節にしている結果として、冬尺蛾のメスは飛ぶための翅がない。天敵が少ないし、体温を奪われないようにするためと思う。飛ばなくていいなら卵をたくさん持つこともできる。チャバネフユエダシャクのメスはふっくらとした体形と白地に黒の斑模様。鳥の糞擬態なのか?とても蛾とは思えない。日が暮れると樹に登り、フェロモンでオスを呼び寄せる。
posted by jan at 22:53| チョウ・ガ

2014年12月30日

寒い森

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ウスバフユシャク Inurois fletcheri 2014 Kanagawa


零下の寒い森、冬尺蛾たちが何食わぬ顔で活躍している。ウスバフユシャクの交尾態が樹を登っていた。メスがぐいぐい引っ張り、オスは後ろ向きで付いていく。
posted by jan at 23:53| チョウ・ガ

2014年11月08日

苔になりきる?

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ケンモンミドリキリガ Daseochaeta viridis 2014 Kanagawa


11月になると現れる美しい緑色のヤガ。姿からはウメノキゴケに擬態しているように見えるけど、ウチの回りにはそもそもウメノキゴケが多くない。ウメノキゴケがなくても生き残れるということは、苔に身を隠すというより、自身が苔になりきってるのかもしれない。でも、もしそうだとしてもそこまでは似てないよな。
posted by jan at 13:41| チョウ・ガ

2014年10月06日

薄明の刻

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アブラコウモリ Pipistrellus abramus 2014 Kanagawa


日の出前、真っ暗な湿地にアブラコウモリが現れました。10分ほどで明るくなり消えていく。夕方、日の入り直前にも無数に現れて、日の入りとともに消えていくコウモリたち。コウモリというと暗い中活動する印象があったが、夜の間中飛び続けている訳じゃなくて、朝夕の薄明の時間だけ飛び回るようだ。夕方はヤンマとコウモリが入れ替わり、早朝はコウモリからヤンマに入れ替わる。
posted by jan at 21:06| 哺爬両魚

2014年09月07日

漆器

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ジムグリの幼蛇 Elaphe conspicillata 2014 Kanagawa


数が少ないのか外に出る事が少ないのか、見かける機会があまりないジムグリ。早朝、コシボソヤンマを探しに行った幅1mほどの川で見かけました。ジムグリの幼蛇は朱色に黒い模様が入り、漆器のような色合い。カメラをやり過ごすと川を渡りきって岩の隙間に入っていきました。
posted by jan at 05:48| 哺爬両魚

2014年08月09日

秋の準備

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ツクツクボウシの羽化 Meimuna opalifera 2014 Kanagawa


蛾を見に森に入ったけど、速すぎて相手してくれませんでした。懐中電灯で浮かび上がるのは、多数のセミの羽化。少し前までアブラゼミがメインでしたが、最近はツクツクボウシの羽化が増えてきました。もう秋になります。
posted by jan at 22:53| 蟲君諸々

2014年07月15日

四本牙の乙事主

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オサムシタケ Tilachlidiopsis nigra 2014 Kanagawa


オサムシタケに侵されたアオオサムシ。土中のオサムシにオサムシタケが感染し分生胞子のみが地上に見えているものは少なくないが、宿主が完全に地上に出ているのを見つけたのは今回が初めて。生きてるみたいだけど確かに死んでいる。意図せず菌に侵され死亡したオサムシに恨み辛みはあったのか。
posted by jan at 22:44| 植物・菌

2014年06月05日

初夏の神秘

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ウチワヤンマ Sinictinogomphus clavatus 2014 Kanagawa


6月の夜、池の淵でウチワヤンマがひっそりと羽化する。この池では1日で4〜8頭ほどの羽化が見られる。6月末まで見られるので、ザックリした計算でおよそ100〜200頭ほどが羽化する計算になる。これほどの個体数がいるにも関わらず、幼虫はなかなか採集できない。おそらく、池の最深部のさらに深い土中でひっそりと過ごしているためだ。池にコイやバスがいても生息できるのもそれと関係がありそう。ようやく姿を見せてくれるのはこの美しい羽化の姿。
posted by jan at 19:38| トンボ

2014年05月17日

春の湿地

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クロスジギンヤンマ Anax nigrofasciatus 2014 Kanagawa


春の湿地に現れたクロスジギンヤンマ。谷戸にある小さな池を順番に巡っていました。写真は接写したものをさらにトリミングしたもの。脚を身体にピッタリ合わせ空気抵抗を抑えること、身体はターンを開始していても複眼は水平を保ったままであることなどが分かります。捕獲すれば形態は詳しく分かりますが、それだけでは分からないことが多々あります。カメラが安価になり高機能化が進んでいる中で、トンボに限らず、生き物たちの写真を撮ることで今まで知られていなかった生態がたくさん分かってくるはずです。
posted by jan at 14:31| トンボ

2014年04月03日

春の森に輝く

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イボタガの飛翔 Brahmaea japonica 2014 Kanagawa


生き物が最も輝いて見えるのはケージの中でも標本箱の中でもなく、フィールドで活躍している時だ。真っ暗な森の中で神々しささえ感じさせる黄色く大きな蛾が力強く飛んでいた。懐中電灯の光に反応して寄ってきたイボタガとの一瞬の出会い。数枚シャッターを切れたものの、あっけにとられている間に飛去ってしまった。
posted by jan at 22:51| チョウ・ガ

2014年03月01日

春の気配

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オカモトトゲエダシャク Apochima juglansiaria 2014 Kanagawa


一時の寒さが遠のいて、じわじわと気温が上がってきました。池が凍ることもなくなりました。森に入るとさっそく出迎えてくれたオカモトトゲエダシャク。早春に出現する蛾の一種で、休んでいる帆船のように翅を折り畳んでとまるのが特徴です。このユニークな姿を見ると、今年もちゃんと冬が終わって春が近づいて来ているんだな、と実感できます。今年も冬が終わるよ。
posted by jan at 21:10| チョウ・ガ

2014年02月16日

大雪

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シロフフユエダシャク Agriopis dira 2014 Kanagawa


数万年に一度という大雪。地球上にある全物体の色がなくなるまで絶望的に降り続けた。全人類が雪以外の天候を忘れてしまうほどだった。大げさすぎた。でも子供たち以外は誰も喜ばなかった。冬尺蛾達は雪に埋もれてしまっただろうな。翌晩、大雪をかき分けながら夜のフィールドへ向かった。いつもの10倍くらいの時間をかけて到着すると、いきなりシロフフユエダシャクの交尾態を発見。埋もれるどころか普通に暮らしてるよ。驚いた。いったいどこであの大雪をやり過ごしていたんだい。
posted by jan at 22:18| チョウ・ガ

2014年01月01日

謹蛾新年2014

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ナミスジフユナミシャク Operophtera brunnea 2013 Kanagawa


冬尺蛾を見に行くのは正直シンドイ。1.お風呂に入ってお酒を飲んで暖かい布団で寝る、2.寒い中暗い森に入り地味な蛾を見る、の2択だ。なぜに2番を選ぶんだろう、と我ながら思う。背が高くて動きの速い四つ足の怪物から逃げるように家を出て、真っ暗な冬の森へ入る。サクラのひこばえにナミスジフユナミシャクを見つけた時はマイナス4℃。いつの間にか地面が凍っていた。
posted by jan at 01:01| チョウ・ガ

2013年12月14日

黒いドレス

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キマエキリガ Hemiglaea costalis 2013 Kanagawa


ヤツデレストランは24時間営業。昼間はハエやムラサキシジミなど、夜はヤガの類で賑わっている。この日は夜温が低すぎたためか蛾が見当たらなかった。諦めて帰ろうとしたとき翅が白く縁取られている蛾を発見。黒いドレスのような翅を持ったとても上品な蛾。しばし見とれていると、数分後、迷惑そうな顔をしながら翅を震わせ飛び去った。
posted by jan at 22:26| チョウ・ガ

2013年11月09日

late autumn ephemeral

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ケンモンミドリキリガの飛翔 Daseochaeta viridis 2013 Kanagawa


トンボのシーズンは概ね3分割できる。ムカシトンボやクロスジギンヤンマ等は春のトンボ、マルタンヤンマやウチワヤンマ等は夏のトンボ、アカネやカトリヤンマ等は秋のトンボ。トンボの種類の移り変わりは何とも季節感があるものだ。蛾の場合、さらにシーズンが細分化される。トンボより早い数週間単位で種類の構成が変わっていく。ケンモンミドリキリガは毎年概ね11月初めから11月第3週くらいまでの3週間の間しか見かけない。そして、この蛾がいなくなる頃、今度はニトベエダシャクが3週間活躍する。ニトベエダシャクがいなくなると本格的なフユシャクの季節になる。春の儚い命(スプリングエフェメラル)が1年中続いていく感じ。
posted by jan at 00:00| チョウ・ガ

2013年11月04日

オカルト

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ヒメヤママユ Saturnia jonasii 2013 Kanagawa


夜の森は相変わらず怖い。この日は森の奥に人魂のような発光体が見え、赤ちゃんの泣き声が聞こえた。怖かった。オカルト的な物は信じていないので、人魂も泣き声も気のせいだと割り切れる。それでも怖い。それでも森に入る。ヒトの歴史にとって暗闇は天敵に突然襲われる可能性がある恐怖の場所だったんだと思う。暗闇や危険な場所を恐怖に感じない系統は淘汰され、人魂とか幽霊が見えたり赤ちゃんの声が聞こえる系統は生き残ったんだよ。空が明るくなりそろそろ帰ろうかという時刻、今年初めてのヒメヤママユが交尾個体というラッキー。
posted by jan at 16:13| チョウ・ガ

2013年10月01日

秋宵

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トビイロリンガ Siglophora ferreilutea 2013 Kanagawa


昼間森を歩いてもあまり出てきてくれないけど、夜になるとどこからともなく出てくる蛾。植物の上を飛んでいたり、葉の上でじっとしていたり。昼間は一体どこに隠れているんでしょう。ヤママユなど大きな蛾は迫力があるうえ文句なしに美しいけど、数cmの小さな蛾もよく見るとユニークな柄をしていてなかなか見応えがある。すこし寒いくらいの秋の夜、こんな小さきモノたちが夜の森の中で人知れず活躍している。
posted by jan at 21:34| チョウ・ガ

2013年09月01日

誰も調べてない

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コシボソヤンマ Boyeria maclachlani 2013 Kanagawa


宅地化する環境の中で細々と生き残っていたコシボソヤンマを見つけた。これまでこの場所に生息しているのが知られていなかったのは、個体数が少なく目撃されないこと、薄暗いところを飛ぶため見えにくいこと、見えたとしてもオニヤンマと判定されてしまうこと、が要因としてあげられる。でも一番の原因はそもそも誰も調べていないことだ。コシボソヤンマに限らず、調べてみれば他にも意外な生き物が生き残っているんだと思う。知られる前に工事が入り絶滅してしまった生き物も多いのかもしれない。
posted by jan at 00:00| トンボ

2013年08月18日

六十脚

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オオゲジの脱皮 Thereuopoda clunifera 2013 Kanagawa


夜の森へ入る。そこは月明かりもなく恐怖の連続。こちらの足音に驚いたセミや大型の直翅目が頭に突然ぶつかってくる。ジョロウグモの網に気づかずに突っ込んでしまい女郎が顔を這う。ザッザッと規則正しく落ち葉を踏む音はタヌキだろうか。崖から滑落する、沼にはまる。思い出したくもない異常な体験もした。なぜそんなにビクビク怯えながらも夜の森に入るのか。
posted by jan at 21:17| 蟲君諸々

2013年07月28日

脆弱性

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ミンミンゼミの羽化 Hyalessa maculaticollis 2013 Kanagawa


日暮れの時間帯にセミの幼虫が土の中から次々と現れて、夜にかけて一斉に羽化する。羽化中は身体が柔らかく、アリ1頭にすら襲われたら最期。あまりに脆弱なそのモノが荒々しい自然界に存在すること自体が自分の心を動かす。7年もの地中での生活を終えようやく地上に出てきただけに、余計に美しく見えてしまうのです。
posted by jan at 16:24| 蟲君諸々