2015年08月27日

飛ぶ宝石

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マルタンヤンマ Anaciaeschna martini 2015 Kanagawa


特定のシーンを狙ってトンボ撮りに行く時は相当の集中力が必要。一日に数回あるかないか。しかも一瞬。その瞬間にカメラの設定ができているか、フレームに入れられるか、ピントを合わせられるか。知られていないシーンならなおさら。
posted by jan at 08:00| トンボ

2015年06月02日

螳螂生

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ホソミオツネントンボ Indolestes peregrinus 2015 Chiba


例え一日中トンボを見たとしてもお腹いっぱいになって満足する訳ではなく、むしろもっともっと知りたいという欲求が出てくるだろう。だから多分一生満たされない。そこがいい。
posted by jan at 20:30| トンボ

2014年06月05日

初夏の神秘

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ウチワヤンマ Sinictinogomphus clavatus 2014 Kanagawa


6月の夜、池の淵でウチワヤンマがひっそりと羽化する。この池では1日で4〜8頭ほどの羽化が見られる。6月末まで見られるので、ザックリした計算でおよそ100〜200頭ほどが羽化する計算になる。これほどの個体数がいるにも関わらず、幼虫はなかなか採集できない。おそらく、池の最深部のさらに深い土中でひっそりと過ごしているためだ。池にコイやバスがいても生息できるのもそれと関係がありそう。ようやく姿を見せてくれるのはこの美しい羽化の姿。
posted by jan at 19:38| トンボ

2014年05月17日

春の湿地

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クロスジギンヤンマ Anax nigrofasciatus 2014 Kanagawa


春の湿地に現れたクロスジギンヤンマ。谷戸にある小さな池を順番に巡っていました。写真は接写したものをさらにトリミングしたもの。脚を身体にピッタリ合わせ空気抵抗を抑えること、身体はターンを開始していても複眼は水平を保ったままであることなどが分かります。捕獲すれば形態は詳しく分かりますが、それだけでは分からないことが多々あります。カメラが安価になり高機能化が進んでいる中で、トンボに限らず、生き物たちの写真を撮ることで今まで知られていなかった生態がたくさん分かってくるはずです。
posted by jan at 14:31| トンボ

2013年09月01日

誰も調べてない

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コシボソヤンマ Boyeria maclachlani 2013 Kanagawa


宅地化する環境の中で細々と生き残っていたコシボソヤンマを見つけた。これまでこの場所に生息しているのが知られていなかったのは、個体数が少なく目撃されないこと、薄暗いところを飛ぶため見えにくいこと、見えたとしてもオニヤンマと判定されてしまうこと、が要因としてあげられる。でも一番の原因はそもそも誰も調べていないことだ。コシボソヤンマに限らず、調べてみれば他にも意外な生き物が生き残っているんだと思う。知られる前に工事が入り絶滅してしまった生き物も多いのかもしれない。
posted by jan at 00:00| トンボ

2012年10月16日

谷戸の片隅で

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オニヤンマ Anotogaster sieboldii 2011 Kanagawa


浅い流れでオニヤンマが産卵していました。産卵弁を砂に突き立てる音と垂直にホバリングするための強い翅音が聞こえました。トンボが縦に飛ぶなんて画期的です。10cmを超える日本最大のトンボで近くから見るとすごい迫力。でも、小さな谷戸の片隅を流れる小川で人知れずひっそりと産卵する姿はやはり小さきもの。無事に生き抜いて次世代を残してくれました。
posted by jan at 05:16| トンボ

2012年10月06日

茶々

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ナツアカネ Sympetrum darwinianum 2010 Kanagawa


秋のトンボなのにナツアカネとは如何に。稲刈り間近の水田の上をペアで飛んで、空中からパラパラと卵を落としていました。そのペアと茶々を入れる2頭のオス。田んぼを利用するトンボが全国的に激減しています。その一因が育苗中の農薬の影響と言われていますが、その農薬を使うと農薬の総使用回数が減り、農家の農薬被爆が減り、害虫被害が減り、米の品質が上がります。
posted by jan at 22:45| トンボ

2012年09月01日

星を食べる

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ギンヤンマ Anax parthenope 2010 Kanagawa


夕方の空をマルタンヤンマ、ヤブヤンマ、ギンヤンマが彩る。星のように見える白い点は全て蚊。これを目当てにヤンマたちが黄昏時の空を飛び回る。日が落ちて間もなく、ほとんどのヤンマは一日の活動を終えたが、数頭のギンヤンマだけは真っ暗になってもまだ蚊を追って飛んでいた。
posted by jan at 18:07| トンボ

2012年08月01日

水色ドット

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クロスジギンヤンマ Anax nigrofasciatus 2011 Kanagawa


クロスジギンヤンマを見に行きました。腹部の水色ドットがキレイなヤンマ。小さい池に現れては消え、現れては消え。忙しそうに池を巡っていました。同じギンヤンマ属(Anax)のギンヤンマとは柄も違うし生態も違う。現れる時期も違えば生息地も違う。だいぶ違う2種に見えるけど実は交雑が可能で、その子(F1)も生殖能力を持つことがあるという。なんとも不思議なことだ。でもだからこそ生息地や時期を違えて住み分けているのかもしれない。「種」って一体何?
posted by jan at 21:42| トンボ

2012年07月01日

つつまれて

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ヒヌマイトトンボ Mortonagrion hirosei 2010


汽水域に住んでいるヒヌマイトトンボ。周囲の草本につつまれるようにひっそりと生きていた。成長する過程で高濃度の塩分が必要というわけではなく、平地の水辺にはライバルが多すぎて追いやられて追いやられて、その結果海水の混ざる条件の悪い場所に仕方なく住んでいるように見える。ただ、条件が悪いというのは他のトンボにとって悪いだけだ。言い方を変えれば塩分の混ざる水でも成長可能な強い種類とも言えるかもしれない。
posted by jan at 21:50| トンボ

2012年05月06日

生と死

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セスジイトトンボParacercion hieroglyphicumを捕食するアオモンイトトンボ Ischnura senegalensis 2010 Kanagawa


命は屍の上にしか存在できない。死は当たり前のことで、生きていることはそれ自体が奇跡的だ。屍を積み重ねながら36億年も奇跡が続いている。
posted by jan at 00:00| トンボ

2012年03月29日

無機質な生き物

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コシボソヤンマ Boyeria maclachlani male 2010 Kanagawa


レンズを通して生き物の動きを止めたい。けど、止まれば止まるほど無機質になる。たまにはブレたっていいんじゃないか。相手は生き物なんだから。この躍動するコシボソヤンマは翅先がわずかにブレてくれたうえ、左後翅が大きく破れていて、完全な無機質化からはほんのわずかに免れた。
posted by jan at 00:00| トンボ