2015年11月01日

楓蔦黄

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コウモリガ Endoclita excrescens 2015 Kanagawa


決められた道筋・行程があるかないか。これが旅と旅行の違いだと思う。旅行には「帰ってくる」ことが含まれる。こんなイメージ。人生のうち、旅行してる時間以外のすべてが旅。
posted by jan at 22:51| チョウ・ガ

2015年09月01日

禾乃登

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ツバメシジミ Everes argiades 2015 Kanagawa


「旅」とは何か。「帰ってくる」ことが入っているか。旅行との違いは。
posted by jan at 19:05| チョウ・ガ

2015年03月01日

弥生の候

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ホソバキリガ Anorthoa angustipennis 2015 Kanagawa


冬尺蛾が下火になり、越冬キリガ・春キリガの類が活動を始めた。にわかに活気づいてきた夜の森。氷も貼らなくなり、一時に比べて暖かくなってきたとはいえ、寒い日はまだ0℃近くまで下がる。この時季のキリガには暖かそうなファーが付いてる。
posted by jan at 21:46| チョウ・ガ

2015年02月01日

蛾と冬の大三角形

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ナミスジフユナミシャクのメス Operophtera brunnea 2015 Kanagawa


星空の下で冬尺蛾が活動してる。星と一緒に撮ろうと思ったけど、これがなかなか難しい。蛾がちょうどいいところにいないし、機材が増えるし、撮影のセッティングが難しい。要は面倒くさかった。零下5℃。寒すぎて身体が冷えきって、思考まで鈍くなっている中での撮影。シンドかった。でも、何か得たものある。
posted by jan at 23:00| チョウ・ガ

2015年01月10日

幽静

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チャバネフユエダシャクのメス Erannis golda 2015 Kanagawa


冬を活動の季節にしている結果として、冬尺蛾のメスは飛ぶための翅がない。天敵が少ないし、体温を奪われないようにするためと思う。飛ばなくていいなら卵をたくさん持つこともできる。チャバネフユエダシャクのメスはふっくらとした体形と白地に黒の斑模様。鳥の糞擬態なのか?とても蛾とは思えない。日が暮れると樹に登り、フェロモンでオスを呼び寄せる。
posted by jan at 22:53| チョウ・ガ

2014年12月30日

寒い森

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ウスバフユシャク Inurois fletcheri 2014 Kanagawa


零下の寒い森、冬尺蛾たちが何食わぬ顔で活躍している。ウスバフユシャクの交尾態が樹を登っていた。メスがぐいぐい引っ張り、オスは後ろ向きで付いていく。
posted by jan at 23:53| チョウ・ガ

2014年11月08日

苔になりきる?

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ケンモンミドリキリガ Daseochaeta viridis 2014 Kanagawa


11月になると現れる美しい緑色のヤガ。姿からはウメノキゴケに擬態しているように見えるけど、ウチの回りにはそもそもウメノキゴケが多くない。ウメノキゴケがなくても生き残れるということは、苔に身を隠すというより、自身が苔になりきってるのかもしれない。でも、もしそうだとしてもそこまでは似てないよな。
posted by jan at 13:41| チョウ・ガ

2014年04月03日

春の森に輝く

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イボタガの飛翔 Brahmaea japonica 2014 Kanagawa


生き物が最も輝いて見えるのはケージの中でも標本箱の中でもなく、フィールドで活躍している時だ。真っ暗な森の中で神々しささえ感じさせる黄色く大きな蛾が力強く飛んでいた。懐中電灯の光に反応して寄ってきたイボタガとの一瞬の出会い。数枚シャッターを切れたものの、あっけにとられている間に飛去ってしまった。
posted by jan at 22:51| チョウ・ガ

2014年03月01日

春の気配

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オカモトトゲエダシャク Apochima juglansiaria 2014 Kanagawa


一時の寒さが遠のいて、じわじわと気温が上がってきました。池が凍ることもなくなりました。森に入るとさっそく出迎えてくれたオカモトトゲエダシャク。早春に出現する蛾の一種で、休んでいる帆船のように翅を折り畳んでとまるのが特徴です。このユニークな姿を見ると、今年もちゃんと冬が終わって春が近づいて来ているんだな、と実感できます。今年も冬が終わるよ。
posted by jan at 21:10| チョウ・ガ

2014年02月16日

大雪

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シロフフユエダシャク Agriopis dira 2014 Kanagawa


数万年に一度という大雪。地球上にある全物体の色がなくなるまで絶望的に降り続けた。全人類が雪以外の天候を忘れてしまうほどだった。大げさすぎた。でも子供たち以外は誰も喜ばなかった。冬尺蛾達は雪に埋もれてしまっただろうな。翌晩、大雪をかき分けながら夜のフィールドへ向かった。いつもの10倍くらいの時間をかけて到着すると、いきなりシロフフユエダシャクの交尾態を発見。埋もれるどころか普通に暮らしてるよ。驚いた。いったいどこであの大雪をやり過ごしていたんだい。
posted by jan at 22:18| チョウ・ガ

2014年01月01日

謹蛾新年2014

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ナミスジフユナミシャク Operophtera brunnea 2013 Kanagawa


冬尺蛾を見に行くのは正直シンドイ。1.お風呂に入ってお酒を飲んで暖かい布団で寝る、2.寒い中暗い森に入り地味な蛾を見る、の2択だ。なぜに2番を選ぶんだろう、と我ながら思う。背が高くて動きの速い四つ足の怪物から逃げるように家を出て、真っ暗な冬の森へ入る。サクラのひこばえにナミスジフユナミシャクを見つけた時はマイナス4℃。いつの間にか地面が凍っていた。
posted by jan at 01:01| チョウ・ガ

2013年12月14日

黒いドレス

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キマエキリガ Hemiglaea costalis 2013 Kanagawa


ヤツデレストランは24時間営業。昼間はハエやムラサキシジミなど、夜はヤガの類で賑わっている。この日は夜温が低すぎたためか蛾が見当たらなかった。諦めて帰ろうとしたとき翅が白く縁取られている蛾を発見。黒いドレスのような翅を持ったとても上品な蛾。しばし見とれていると、数分後、迷惑そうな顔をしながら翅を震わせ飛び去った。
posted by jan at 22:26| チョウ・ガ

2013年11月09日

late autumn ephemeral

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ケンモンミドリキリガの飛翔 Daseochaeta viridis 2013 Kanagawa


トンボのシーズンは概ね3分割できる。ムカシトンボやクロスジギンヤンマ等は春のトンボ、マルタンヤンマやウチワヤンマ等は夏のトンボ、アカネやカトリヤンマ等は秋のトンボ。トンボの種類の移り変わりは何とも季節感があるものだ。蛾の場合、さらにシーズンが細分化される。トンボより早い数週間単位で種類の構成が変わっていく。ケンモンミドリキリガは毎年概ね11月初めから11月第3週くらいまでの3週間の間しか見かけない。そして、この蛾がいなくなる頃、今度はニトベエダシャクが3週間活躍する。ニトベエダシャクがいなくなると本格的なフユシャクの季節になる。春の儚い命(スプリングエフェメラル)が1年中続いていく感じ。
posted by jan at 00:00| チョウ・ガ

2013年11月04日

オカルト

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ヒメヤママユ Saturnia jonasii 2013 Kanagawa


夜の森は相変わらず怖い。この日は森の奥に人魂のような発光体が見え、赤ちゃんの泣き声が聞こえた。怖かった。オカルト的な物は信じていないので、人魂も泣き声も気のせいだと割り切れる。それでも怖い。それでも森に入る。ヒトの歴史にとって暗闇は天敵に突然襲われる可能性がある恐怖の場所だったんだと思う。暗闇や危険な場所を恐怖に感じない系統は淘汰され、人魂とか幽霊が見えたり赤ちゃんの声が聞こえる系統は生き残ったんだよ。空が明るくなりそろそろ帰ろうかという時刻、今年初めてのヒメヤママユが交尾個体というラッキー。
posted by jan at 16:13| チョウ・ガ

2013年10月01日

秋宵

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トビイロリンガ Siglophora ferreilutea 2013 Kanagawa


昼間森を歩いてもあまり出てきてくれないけど、夜になるとどこからともなく出てくる蛾。植物の上を飛んでいたり、葉の上でじっとしていたり。昼間は一体どこに隠れているんでしょう。ヤママユなど大きな蛾は迫力があるうえ文句なしに美しいけど、数cmの小さな蛾もよく見るとユニークな柄をしていてなかなか見応えがある。すこし寒いくらいの秋の夜、こんな小さきモノたちが夜の森の中で人知れず活躍している。
posted by jan at 21:34| チョウ・ガ

2013年07月13日

迷彩の蛾

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ウンモンスズメの交尾 Callambulyx tatarinovii gabyae 2013 Kanagawa


オニヤンマの羽化を見ようと夜の森に入りました。オニヤンマのいる沢へ行く途中でウンモンスズメのメスの羽化を発見。しばらく眺めていると、オスが飛んできて連結しました。オスの方はだいぶ疲れている凸凹ペア。トンボは通常、性成熟まで羽化してから時間を必要としますが、蛾は蛹から出たところでオスがやってくるのをよく見かけます。結局このペアに見入ってしまいオニヤンマは見ることが出来なかった夜の散歩でした。
posted by jan at 15:46| チョウ・ガ

2013年04月17日

空中散歩

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ヨトウガ亜科の幼虫 Hadeninae 2013 Kanagawa


サクラの樹から糸を垂らしてイモムシがぶら下がっていました。クネクネと身体を動かしながら脚で少しずつ糸を回収しながら上っているようでした。おそらく何かしらの危険が及んで緊急避難的にぶら下がっているんだと思いますが、ときより吹く風に揺られる様は優雅に空中散歩をしているようでした。めでたく戻った暁には回収した糸玉はどうするのでしょう。
posted by jan at 22:50| チョウ・ガ

2013年03月17日

早春

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スモモキリガ Anorthoa munda 2013 Kanagawa


三寒四温の季節。フワフワのファーを持つスモモキリガがウメにやってきた。この蛾を見ると震災の日を思い出す。徒歩で帰宅中、公園の樹液で見かけたのがスモモキリガだった。大きな地震があっても蛾はへっちゃらなんだな、地震があっても生活をかき乱されない蛾のように柔軟で強くありたい、と思った次第。
posted by jan at 15:24| チョウ・ガ

2013年03月03日

春のたより

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オカモトトゲエダシャク Apochima juglansiaria 2013 Kanagawa


暮れからほとんど毎日池が凍るような寒い日が続く。冬は凹む。もうこのままずっと寒い季節が続くのではないか、そんな風に思ってしまう。でも数ヶ月も経つとフィールドではカエルが産卵し冬の蛾が入れ替わり、季節は確実に動いていることが実感できる。早春の蛾、オカモトトゲエダシャクを見かける頃から一段と春の雰囲気が増し気分も明るくなってくる。
posted by jan at 20:29| チョウ・ガ

2013年02月02日

冬尺蛾のメス

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シロオビフユシャク Alsophila japonensis 2013 Kanagawa


シロオビフユシャクのメスがソメイヨシノの樹皮を上っていました。冬尺蛾のメスは、翅がない方が生き残るうえで有利だった結果、進化の過程で翅が無くなったそうです。ぷっくりしてておまんじゅうのよう。シロオビフユシャクのメスはInurois属より一回り大きくて、その分おまんじゅう感もアップ。とても蛾とは思えない形態で、どちらかというとカメムシとかゾウムシみたいな印象を受けます。
posted by jan at 00:00| チョウ・ガ

2013年01月15日

冬尺蛾のオス

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チャバネフユエダシャク Erannis golda 2012 Kanagawa


樹にとまってじっとメスの活動を待つチャバネフユエダシャクのオスを見つけました。メスの出すフェロモンを嗅ぎ付けると飛び立つようです。ユニークな形と生態のメスに注目が行きがちな冬尺蛾ですが、オスもなかなかのものだと思います。0℃でも飛べるムシなんてそう多くないから。
posted by jan at 00:00| チョウ・ガ

2013年01月01日

2013謹蛾新年

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ナミスジフユナミシャク Operophtera brunnea 2012 Kanagawa


暗闇に恐怖を覚えるのは、ヒトが太古から経験してきた危機を遺伝子に刻み込んでいるためかもしれない。そして恐怖から信仰が生まれる。冬の森は寒くて寂しくて怖い。身体の芯まで冷え心まで凍る。それでも森に入る。
posted by jan at 01:01| チョウ・ガ

2012年12月15日

はらぺこあおむし

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エダシャク亜科の一種 Ennominae 2012 Kanagawa


秋の夜。昼間なかなか見つけることが出来ないあおむしですが、夜はわりと表に出て美味しそうに葉っぱを食べています。タケニグサにいたのはエダシャクの仲間の幼虫。ヨモギエダシャクかな?
posted by jan at 00:00| チョウ・ガ

2012年12月01日

深夜の森で

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ヒメヤママユ Saturnia jonasii jonasii 2012 Kanagawa


深夜の森に入りました。真っ暗でした。月明かりすらなく頼りになるのは懐中電灯の明かりのみ。その光の中に、突然大きなピンクの物体が横切りました。それが光に寄ってきたヒマヤママユであることはすぐに分かりましたが、不規則な動きに全く対応できずシャッターを切れません。何度も何度も見失い、その度に何分か待ちます。時々現れる個体が同一個体なのか、別個体なのかも分かりませんでした。気合い!全神経を集中して、光の束に飛び込んできたヒメヤママユをなんとか捉えました。明るい太陽の下で撮影するトンボがどんなに恵まれた条件なのか実感できた次第。
posted by jan at 00:00| チョウ・ガ

2012年11月17日

秋色

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ケンモンミドリキリガ Daseochaeta viridis 2010 Kanagawa


蛾を探して林を散策。飛んでいた蛾を追いかけてキツい斜面を尾根まで登りました。追っていた蛾は見失ってしまいましたが、目の前にあったサクラの樹にケンモンミドリキリガが付いていました。11月に出る季節感を感じさせる蛾の一種。これはラッキー。撮影しようとカメラを構えたらびっくりしたのかポテッと落ちてしまいました。紅葉したサクラの葉に落ちた緑色の蛾はそれはそれは美しい秋色でした。
posted by jan at 11:08| チョウ・ガ

2012年07月15日

見応え

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キシタバ Catocala patala 2010 Kanagawa


夏の夜、樹液でよく見られる蛾の一種で、なかでも鮮やかな翅の色が目を引く。しかも普通種でたくさんいるのも嬉しいポイントだ。懐中電灯に照らされるオレンジ色の軌跡は本当に美しくしばし見とれてしまった。
posted by jan at 18:28| チョウ・ガ

2012年04月25日

衝撃的な柄

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イボタガ Brahmaea japonica 2012 Kanagawa


もし心の動きに影響を与えるものをアートというのなら、この蛾を見て衝撃を受けた私にとって、この蛾は十分アートとして成り立つ。アーティストは全ての環境と長い時間かな。このデザインは人知をはるかに超えていると思う。長い進化の過程でこの柄になっているわけだから生き残るうえで実用的な理由があるはずなんだけど、でもそんなことはさておき、とにかく春の森で大きな美しい蛾に出会った。
posted by jan at 00:00| チョウ・ガ