2013年07月13日

迷彩の蛾

crr.gif
ウンモンスズメの交尾 Callambulyx tatarinovii gabyae 2013 Kanagawa


オニヤンマの羽化を見ようと夜の森に入りました。オニヤンマのいる沢へ行く途中でウンモンスズメのメスの羽化を発見。しばらく眺めていると、オスが飛んできて連結しました。オスの方はだいぶ疲れている凸凹ペア。トンボは通常、性成熟まで羽化してから時間を必要としますが、蛾は蛹から出たところでオスがやってくるのをよく見かけます。結局このペアに見入ってしまいオニヤンマは見ることが出来なかった夜の散歩でした。
posted by jan at 15:46| チョウ・ガ

2013年06月13日

草むらの赤ちゃん

crr.gif
キリギリス上科の幼虫 Ensifera sp. 2013 Shimane


草むらに足を入れると生まれたばかりの小さいバッタがたくさん飛び跳ねました。ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキ、キリギリスの幼虫は判別できたけど、クズの葉に乗ったピンクの幼虫は同定できず。胴体に比べ異常に長い触覚を持っているユニークな形態の赤ちゃんでした。無事に育つかな。
posted by jan at 23:30| 蟲君諸々

2013年04月17日

空中散歩

crr.gif
ヨトウガ亜科の幼虫 Hadeninae 2013 Kanagawa


サクラの樹から糸を垂らしてイモムシがぶら下がっていました。クネクネと身体を動かしながら脚で少しずつ糸を回収しながら上っているようでした。おそらく何かしらの危険が及んで緊急避難的にぶら下がっているんだと思いますが、ときより吹く風に揺られる様は優雅に空中散歩をしているようでした。めでたく戻った暁には回収した糸玉はどうするのでしょう。
posted by jan at 22:50| チョウ・ガ

2013年04月06日

翠いハンター

crr.gif
アオオニグモ Araneus pentagrammicus 2013 Kanagawa


次第に暖かくなり小さな双翅目昆虫などが湧いて、それに合わせるように活動するクモの種類が増えてきました。緑色の身体に白い腹部が特徴のアオオニグモ。上には20cmほどの円網が、下には隠れ家の巣がありました。誰にも教わらずに巣を作れるのは本能のなせる技ですが、どういう仕組みでそれが親から子へ伝わるのか興味深いです。
posted by jan at 23:07| 蟲君諸々

2013年03月17日

早春

crr.gif
スモモキリガ Anorthoa munda 2013 Kanagawa


三寒四温の季節。フワフワのファーを持つスモモキリガがウメにやってきた。この蛾を見ると震災の日を思い出す。徒歩で帰宅中、公園の樹液で見かけたのがスモモキリガだった。大きな地震があっても蛾はへっちゃらなんだな、地震があっても生活をかき乱されない蛾のように柔軟で強くありたい、と思った次第。
posted by jan at 15:24| チョウ・ガ

2013年03月03日

春のたより

crr.gif
オカモトトゲエダシャク Apochima juglansiaria 2013 Kanagawa


暮れからほとんど毎日池が凍るような寒い日が続く。冬は凹む。もうこのままずっと寒い季節が続くのではないか、そんな風に思ってしまう。でも数ヶ月も経つとフィールドではカエルが産卵し冬の蛾が入れ替わり、季節は確実に動いていることが実感できる。早春の蛾、オカモトトゲエダシャクを見かける頃から一段と春の雰囲気が増し気分も明るくなってくる。
posted by jan at 20:29| チョウ・ガ

2013年02月02日

冬尺蛾のメス

crr.gif
シロオビフユシャク Alsophila japonensis 2013 Kanagawa


シロオビフユシャクのメスがソメイヨシノの樹皮を上っていました。冬尺蛾のメスは、翅がない方が生き残るうえで有利だった結果、進化の過程で翅が無くなったそうです。ぷっくりしてておまんじゅうのよう。シロオビフユシャクのメスはInurois属より一回り大きくて、その分おまんじゅう感もアップ。とても蛾とは思えない形態で、どちらかというとカメムシとかゾウムシみたいな印象を受けます。
posted by jan at 00:00| チョウ・ガ

2013年01月15日

冬尺蛾のオス

crr.gif
チャバネフユエダシャク Erannis golda 2012 Kanagawa


樹にとまってじっとメスの活動を待つチャバネフユエダシャクのオスを見つけました。メスの出すフェロモンを嗅ぎ付けると飛び立つようです。ユニークな形と生態のメスに注目が行きがちな冬尺蛾ですが、オスもなかなかのものだと思います。0℃でも飛べるムシなんてそう多くないから。
posted by jan at 00:00| チョウ・ガ

2013年01月01日

2013謹蛾新年

crr.gif
ナミスジフユナミシャク Operophtera brunnea 2012 Kanagawa


暗闇に恐怖を覚えるのは、ヒトが太古から経験してきた危機を遺伝子に刻み込んでいるためかもしれない。そして恐怖から信仰が生まれる。冬の森は寒くて寂しくて怖い。身体の芯まで冷え心まで凍る。それでも森に入る。
posted by jan at 01:01| チョウ・ガ

2012年12月15日

はらぺこあおむし

crr.gif
エダシャク亜科の一種 Ennominae 2012 Kanagawa


秋の夜。昼間なかなか見つけることが出来ないあおむしですが、夜はわりと表に出て美味しそうに葉っぱを食べています。タケニグサにいたのはエダシャクの仲間の幼虫。ヨモギエダシャクかな?
posted by jan at 00:00| チョウ・ガ

2012年12月01日

深夜の森で

crr.gif
ヒメヤママユ Saturnia jonasii jonasii 2012 Kanagawa


深夜の森に入りました。真っ暗でした。月明かりすらなく頼りになるのは懐中電灯の明かりのみ。その光の中に、突然大きなピンクの物体が横切りました。それが光に寄ってきたヒマヤママユであることはすぐに分かりましたが、不規則な動きに全く対応できずシャッターを切れません。何度も何度も見失い、その度に何分か待ちます。時々現れる個体が同一個体なのか、別個体なのかも分かりませんでした。気合い!全神経を集中して、光の束に飛び込んできたヒメヤママユをなんとか捉えました。明るい太陽の下で撮影するトンボがどんなに恵まれた条件なのか実感できた次第。
posted by jan at 00:00| チョウ・ガ

2012年11月17日

秋色

crr.gif
ケンモンミドリキリガ Daseochaeta viridis 2010 Kanagawa


蛾を探して林を散策。飛んでいた蛾を追いかけてキツい斜面を尾根まで登りました。追っていた蛾は見失ってしまいましたが、目の前にあったサクラの樹にケンモンミドリキリガが付いていました。11月に出る季節感を感じさせる蛾の一種。これはラッキー。撮影しようとカメラを構えたらびっくりしたのかポテッと落ちてしまいました。紅葉したサクラの葉に落ちた緑色の蛾はそれはそれは美しい秋色でした。
posted by jan at 11:08| チョウ・ガ

2012年10月16日

谷戸の片隅で

crr.gif
オニヤンマ Anotogaster sieboldii 2011 Kanagawa


浅い流れでオニヤンマが産卵していました。産卵弁を砂に突き立てる音と垂直にホバリングするための強い翅音が聞こえました。トンボが縦に飛ぶなんて画期的です。10cmを超える日本最大のトンボで近くから見るとすごい迫力。でも、小さな谷戸の片隅を流れる小川で人知れずひっそりと産卵する姿はやはり小さきもの。無事に生き抜いて次世代を残してくれました。
posted by jan at 05:16| トンボ

2012年10月06日

茶々

crr.gif
ナツアカネ Sympetrum darwinianum 2010 Kanagawa


秋のトンボなのにナツアカネとは如何に。稲刈り間近の水田の上をペアで飛んで、空中からパラパラと卵を落としていました。そのペアと茶々を入れる2頭のオス。田んぼを利用するトンボが全国的に激減しています。その一因が育苗中の農薬の影響と言われていますが、その農薬を使うと農薬の総使用回数が減り、農家の農薬被爆が減り、害虫被害が減り、米の品質が上がります。
posted by jan at 22:45| トンボ

2012年09月17日

空飛ぶ哺乳類

crr.gif
アブラコウモリ Pipistrellus abramus 2010 Kanagawa


日没を迎え黄昏飛翔するヤンマが活動を終える一方、アブラコウモリは次第に数を増やしやがて空一面を覆う。こうして間近で見てみると全身が毛で覆われていて確かに哺乳類なんだと認識できる。まるで羽の生えたネズミのよう。尾にまで膜が張って空気をとらえることが出来るが、親指だけにはそれがない。日没30分後、あれだけたくさんいたコウモリ達がいつの間にか別の場所へ移動し、今度は星空が現れる。
posted by jan at 22:26| 哺爬両魚

2012年09月01日

星を食べる

crr.gif
ギンヤンマ Anax parthenope 2010 Kanagawa


夕方の空をマルタンヤンマ、ヤブヤンマ、ギンヤンマが彩る。星のように見える白い点は全て蚊。これを目当てにヤンマたちが黄昏時の空を飛び回る。日が落ちて間もなく、ほとんどのヤンマは一日の活動を終えたが、数頭のギンヤンマだけは真っ暗になってもまだ蚊を追って飛んでいた。
posted by jan at 18:07| トンボ

2012年08月16日

夜の始まり

crr.gif
カラスウリ Trichosanthes cucumeroides 2009 Kanagawa


黄昏飛翔をするヤンマたちが飛び終わる頃、谷戸の縁で月の光に照らされたカラスウリの花が白くボワッと浮かび上がりました。押込められていた花弁が、蕾の中から湧き出る泉のように見る見るうちに開いていきます。花のひとつひとつ確認するように、スズメガが飛んできては飛び去ります。夜の生き物たちの世界が始まります。
posted by jan at 00:00| 植物・菌

2012年08月01日

水色ドット

crr.gif
クロスジギンヤンマ Anax nigrofasciatus 2011 Kanagawa


クロスジギンヤンマを見に行きました。腹部の水色ドットがキレイなヤンマ。小さい池に現れては消え、現れては消え。忙しそうに池を巡っていました。同じギンヤンマ属(Anax)のギンヤンマとは柄も違うし生態も違う。現れる時期も違えば生息地も違う。だいぶ違う2種に見えるけど実は交雑が可能で、その子(F1)も生殖能力を持つことがあるという。なんとも不思議なことだ。でもだからこそ生息地や時期を違えて住み分けているのかもしれない。「種」って一体何?
posted by jan at 21:42| トンボ

2012年07月15日

見応え

crr.gif
キシタバ Catocala patala 2010 Kanagawa


夏の夜、樹液でよく見られる蛾の一種で、なかでも鮮やかな翅の色が目を引く。しかも普通種でたくさんいるのも嬉しいポイントだ。懐中電灯に照らされるオレンジ色の軌跡は本当に美しくしばし見とれてしまった。
posted by jan at 18:28| チョウ・ガ

2012年07月01日

つつまれて

crr.gif
ヒヌマイトトンボ Mortonagrion hirosei 2010


汽水域に住んでいるヒヌマイトトンボ。周囲の草本につつまれるようにひっそりと生きていた。成長する過程で高濃度の塩分が必要というわけではなく、平地の水辺にはライバルが多すぎて追いやられて追いやられて、その結果海水の混ざる条件の悪い場所に仕方なく住んでいるように見える。ただ、条件が悪いというのは他のトンボにとって悪いだけだ。言い方を変えれば塩分の混ざる水でも成長可能な強い種類とも言えるかもしれない。
posted by jan at 21:50| トンボ

2012年06月13日

異種愛

crr.gif
カルガモAnas poecilorhyncha zonorhyncha 2010 Kanagawa


カルガモの雛を見て「美味しそう」と思うヒトはそうはいないと思う。カラスが見たら「美味しそう」になるかもしれない。でも本来ならヒトだって「美味しそう」と反応したっていいと思う。どんな生き物でも赤ちゃんはだいたい可愛らしい。もしかすると、親からはぐれて捕食者に出会ってもその母性本能を刺激することで食べられないようにする、という戦略なのかもしれない。
posted by jan at 00:00| 鳥類

2012年06月01日

まねっこ

crr.gif
カルガモAnas poecilorhyncha zonorhyncha 2010 Kanagawa


親鳥が泳げば子供たちも泳ぐ。親鳥が上陸すれば子供たちも上陸する。親鳥が羽繕いをすれば子供たちも羽繕いする。親鳥がご飯を食べれば子供たちもご飯を食べる。親鳥が眠れば子供たちも眠る。ゼンマイ仕掛けの人形のようにちょこちょこと動き続けて可愛らしかった子供たち。ここで生まれて数日を過ごしてから引っ越していきました。
posted by jan at 00:00| 鳥類

2012年05月23日

金色の時間

crr.gif
金環日食 2012.5.21 Kanagawa


直前まで雨が降っていたと思ったらサッと明るくなって、雲の間から金環日食を見ることが出来た。なんとも思わせぶりな空模様。そして、数分で終わってしまうのも儚い。束の間のどこか人間臭い天体ショー。たまたま金環日食があって空を見あげたけど、実はいつの空だってその日の空はその日にしか見られないんだ。
posted by jan at 21:08| ごった煮

2012年05月06日

生と死

crr.gif
セスジイトトンボParacercion hieroglyphicumを捕食するアオモンイトトンボ Ischnura senegalensis 2010 Kanagawa


命は屍の上にしか存在できない。死は当たり前のことで、生きていることはそれ自体が奇跡的だ。屍を積み重ねながら36億年も奇跡が続いている。
posted by jan at 00:00| トンボ

2012年04月25日

衝撃的な柄

crr.gif
イボタガ Brahmaea japonica 2012 Kanagawa


もし心の動きに影響を与えるものをアートというのなら、この蛾を見て衝撃を受けた私にとって、この蛾は十分アートとして成り立つ。アーティストは全ての環境と長い時間かな。このデザインは人知をはるかに超えていると思う。長い進化の過程でこの柄になっているわけだから生き残るうえで実用的な理由があるはずなんだけど、でもそんなことはさておき、とにかく春の森で大きな美しい蛾に出会った。
posted by jan at 00:00| チョウ・ガ

2012年04月12日

自分の羽で

crr.gif
ユリカモメ Larus ridibundus 2011 Kanagawa


何でも思った通りにできるようになりたい。自分の羽で。自分の羽で。神様の言った通りにやってうまくいくよりは、自分の思った通りにやって失敗した方がマシだ。うまく飛べず改めて思う。
posted by jan at 21:37| 鳥類

2012年04月05日

ぬし何を思う

crr.gif
アオダイショウ Elaphe climacophora 2009 Kanagawa


キャーと言って逃げてくれた方がこちらにとっては都合がいいのにな。なんなんだこいつは。逃げる訳でもなく、攻めて来るわけでもなく。どうやら面倒くさいヤツに出会ってしまったようだ。・・・そんなアオダイショウと目を合わせ続けた。
posted by jan at 00:00| 哺爬両魚

2012年03月29日

無機質な生き物

crr.gif
コシボソヤンマ Boyeria maclachlani male 2010 Kanagawa


レンズを通して生き物の動きを止めたい。けど、止まれば止まるほど無機質になる。たまにはブレたっていいんじゃないか。相手は生き物なんだから。この躍動するコシボソヤンマは翅先がわずかにブレてくれたうえ、左後翅が大きく破れていて、完全な無機質化からはほんのわずかに免れた。
posted by jan at 00:00| トンボ